Japanese
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特集 消化器ステント術のすべて
I. 総論
1.消化器ステント開発の歴史
All about gastrointestinal stenting
伊佐山 浩通
1
H. Isayama
1
1順天堂大学消化器内科学
キーワード:
消化管狭窄
,
胆管狭窄
,
膵管狭窄
,
ステント
Keyword:
消化管狭窄
,
胆管狭窄
,
膵管狭窄
,
ステント
pp.853-860
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_853
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消化管が閉塞したときに,再開通をめざしたステント留置は有効かつ低侵襲な治療である.胆管,食道,胃・十二指腸,大腸におけるステント留置の歴史を筆者の体験を中心に振り返った.これらの中では,胆管ステントが本邦への導入が最も早かった.また,本邦において世界で最初の胆管ステント留置がなされたことは特筆すべきである.手作りのステントから始まり,現在多く使用されている被覆型のステントも手作りから始まって市販にいたっており,世界をリードしている.一方,消化管領域では導入が他国に遅れてしまったが,本邦は多くのエビデンスをもとに世界をリードする存在となってきた.
© Nankodo Co., Ltd., 2021