膵管プラスチックステント

Plastic stents for pancreatic duct drainage

はじめに

　近年，消化器領域でのステント治療がQOL向上に大きく貢献している。本邦では膵管ドレナージ術として，内視鏡的膵管ステント留置術が2012年に保険適用手技となり，低侵襲な治療として徐々に普及してきている。従来は胆管ステントを流用していたが，現在ではさまざまな膵管ステントが開発され使用可能になっている。内視鏡的膵管ステント留置術に際しては膵炎という特有の偶発症があり，留置の目的にあわせてステントの特性を理解しておくことが大切である。