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特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
11.大腸癌肝転移に対する薬物療法の開発状況と今後の展望
Clinical development and future perspectives for colorectal cancer with liver metastasis
松岡 弘也
1
,
小谷 大輔
1
H. Matsuoka
1
,
D. Kotani
1
1国立がん研究センター東病院消化管内科
キーワード:
大腸癌
,
肝転移
,
治療開発
Keyword:
大腸癌
,
肝転移
,
治療開発
pp.716-720
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_716
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大腸癌肝転移の治療として,現在までさまざまな殺細胞性抗悪性腫瘍薬および分子標的治療薬を用いた治療開発が行われてきた.しかし,大腸癌肝転移の治療成績はいまだ満足できるものではない.そこで,免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療戦略や,ctDNAを用いた周術期の個別化医療をめざした治療開発が現在すすめられており,今後も外科的治療と薬物療法を組み合わせた集学的治療のさらなる開発をすすめることで,予後の改善を期待したい.
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