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特集 肝転移―その特性からみた診断と治療
肝転移の原発巣からみた診断・治療のアルゴリズム―大腸癌
Algorithm to Decide Diagnosis and Treatment of Liver Metastasis : A Special Reference to Primary Colorectal Cancer
皆川 正己
1
,
幕内 雅敏
1
Masami MINAGAWA
1
,
Masatoshi MAKUUCHI
1
1東京大学大学院医学系研究科肝胆膵外科・人工臓器移植外科
1Devision of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery, Graduate School of Medicine, University of Tokyo, Tokyo
キーワード:
肝転移
,
大腸癌
,
肝切除
Keyword:
肝転移
,
大腸癌
,
肝切除
pp.513-517
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100539
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要旨 肝転移の切除適応を決めるにあたって,肝転移の個数や“切除しやすさ”に捉われがちである.しかし肝切除後の予後は原発大腸癌の影響を大きく受けている.したがって,アルゴリズムに示すように,absolute contraindicationとなる要因,すなわち肝所属リンパ節転移などが無いことを診断する.次に,予測残肝容積が40%以上確保できるかどうかを判断する.これらが満たされれば切除の適応である,しかし大腸癌のリンパ節転移が4個以上あった場合は予後不良であることを考慮するべきである.
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