Japanese
English
特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
1.大腸癌治療における肝転移の位置づけ
The history of the management of liver metastases of colorectal cancers
小澤 毅士
1
,
松田 圭二
1
,
大野 航平
1
,
岡田 有加
1
,
塚本 充雄
1
,
福島 慶久
1
,
島田 竜
1
,
端山 軍
1
,
野澤 慶次郎
1
,
橋口 陽二郎
1
T. Ozawa
1
,
K. Matsuda
1
,
K. Ohno
1
,
Y. Okada
1
,
M. Tsukamoto
1
,
Y. Fukushima
1
,
R. Shimada
1
,
T. Hayama
1
,
K. Nozawa
1
,
Y. Hashiguchi
1
1帝京大学外科
キーワード:
大腸癌
,
肝転移
,
手術適応
,
conversion therapy
Keyword:
大腸癌
,
肝転移
,
手術適応
,
conversion therapy
pp.653-657
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_653
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大腸癌治療における肝転移の位置づけは,年々変化している.大腸癌肝転移に対する手術適応は,かつては単発のみであったものの,時代とともに3個まで,そして現在では個数にかかわらず残肝機能が保たれるまでに拡大されている.また,化学療法の発展とともに,診断時に切除不能と判断された肝転移が切除可能となる症例も認めるようになり,治療の選択肢も広がっている.本稿では,大腸癌治療における肝転移の位置づけの変遷について概略を述べる.
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