Japanese
English
特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
10.大腸癌肝転移に対するRFAの今後の位置づけ
Radiofrequency ablation for colorectal liver metastases
北野 雄希
1
,
今井 克憲
1
,
馬場 秀夫
1
Y. Kitano
1
,
K. Imai
1
,
H. Baba
1
1熊本大学消化器外科学
キーワード:
大腸癌肝転移
,
ラジオ波焼灼療法
,
EORTC-CLOCC試験
Keyword:
大腸癌肝転移
,
ラジオ波焼灼療法
,
EORTC-CLOCC試験
pp.708-715
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_708
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
大腸癌肝転移の治療には肝切除,全身化学療法,肝動注療法および熱凝固療法があるが,肝切除は根治切除可能な場合に推奨され,長期予後の改善が期待できる唯一の治療法である.熱凝固療法は,切除と比べて再発率が高く長期生存が不良という報告もあるため,ガイドライン上は肝切除の代替治療として推奨されていないものの,近年,肝切除や化学療法併用のラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation:RFA)の有用性を示す報告が散見され,大腸癌肝転移治療におけるエビデンスが構築されつつある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021