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特集 癌化学療法レジメンの選択とその根拠:消化器癌
大腸癌肝転移に対する肝動注治療―本邦で実施可能なレジメン
Regimen for arterial infusion chemotherapy for liver metastases from colorectal cancer
貞廣 荘太郎
1
,
鈴木 俊之
1
,
石川 健二
1
,
佐口 武史
1
,
前田 裕二
1
,
深澤 麻希
1
,
田島 知郎
1
,
幕内 博康
1
,
斎藤 拓郎
2
,
村山 千恵子
2
Sadahiro Sotaro
1
1東海大学医学部消化器外科
2東海大学医学部放射線科
キーワード:
大腸癌
,
肝転移
,
肝動注
Keyword:
大腸癌
,
肝転移
,
肝動注
pp.1053-1057
発行日 2003年8月20日
Published Date 2003/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101471
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肝臓は大腸癌の転移,再発部位として最も頻度が高い.肝転移に対して手術が治療の第一選択であるが,肝切除後の無再発5年生存率は30%以下であり,肝動注治療を含めた集学的治療の必要性が示唆される.半減期が短く,肝での抽出率が高い5-FUを主とする抗癌剤の肝動注は肝転移巣に高濃度の薬剤を到達させ,しかも末梢血中の濃度を低く保つことが可能であり,副作用を抑えながら高い抗腫瘍効果を期待できる.現在肝動注のレジメンは種々報告されており定まったものはない.本稿では本邦で実施可能な肝動注レジメンについて概説した.
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