Japanese
English
臨床報告
結腸癌切除12年後の晩期肝転移の1例
A case of colorectal cancer metastasized to the liver 12 years after resection of the primary lesion
高木 健裕
1
,
京兼 隆典
1
,
渡邉 克隆
1
,
久世 真悟
1
Takehiro TAKAGI
1
1袋井市立袋井市民病院外科
キーワード:
肝転移
,
大腸癌
,
胆管内腫瘍栓
Keyword:
肝転移
,
大腸癌
,
胆管内腫瘍栓
pp.1407-1411
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200126
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要旨
症例は41歳,女性.盲腸癌のため結腸右半切除術を施行された.well/muc,ss,ly1,v1,n3,stageⅢbであった.4年後に肝S8に胆管内腫瘍栓を伴う転移性肝腫瘍を認め肝右葉切除を施行された.初回手術から12年3か月後に肝S3に10 cm大の腫瘍を認め,S3亜区域切除を施行した.肉眼的胆管内腫瘍栓を伴っており,組織学的には原発巣と同様の粘液産生腺癌であった.術後はUFT+LV内服を6か月行い,初回手術から17年経過し現在無再発生存中である.大腸癌術後10年以上経過してから肝再発する症例は稀である.疾患群の特徴として生物学的悪性度が低い症例が多く,特に肉眼的胆管内腫瘍栓を伴う場合は晩期再発の可能性を考慮すべきと考えられた.
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