Japanese
English
臨床経験
腹腔鏡下虫垂切除術における一重結紮虫垂根部処理の検討
Examination of single ligated appendiceal root treatment in laparoscopic appendectomy
桃野 鉄平
1
,
向井 友一郎
1
,
平井 健次郎
2
,
大江 秀典
2
,
橘 強
2
,
光吉 明
2
T. Momono
1
,
T. Mukai
1
,
K. Hirai
2
,
H. Ooe
2
,
T. Tachibana
2
,
A. Mitsuyoshi
2
1千船病院外科
2大津市民病院
キーワード:
腹腔鏡下虫垂切除術
,
断端処理
Keyword:
腹腔鏡下虫垂切除術
,
断端処理
pp.721-725
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_721
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虫垂炎に対する虫垂根部処理は,開腹手術では虫垂根部の結紮と断端の埋没が行われてきた.Semmによりはじめて報告1)されて以来,腹腔鏡下虫垂切除術が広く普及するようになったが,根部処理の方法については意見が異なり,自動縫合器により切離する方法2)以外にも,断端を二重結紮する方法3)や体腔外で根部処理を行う方法4)などさまざまである.当院では現在,原則としてループ式結紮器(サージタイ:Covidien社)により虫垂根部を一重結紮し,その末梢を超音波凝固切開装置(laparoscopic coagularing shears:LCS)で切離し,さらに断端の埋没は行わない方法を採っており,二重結紮や根部断端の埋没は不要としている.
© Nankodo Co., Ltd., 2021