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特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
5.JCOG0603の解釈と今後の展開―肝臓外科の立場から
Interpretation of the results of Japan Clinical Oncology Group(JCOG)0603 and future development:from the viewpoint of liver surgery
坂本 譲
1
,
折茂 達也
1
,
武冨 紹信
1
Y. Sakamoto
1
,
T. Orimo
1
,
A. Taketomi
1
1北海道大学消化器外科Ⅰ
キーワード:
大腸癌肝転移
,
術後補助化学療法
,
肝切除
,
JCOG0603
Keyword:
大腸癌肝転移
,
術後補助化学療法
,
肝切除
,
JCOG0603
pp.682-685
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_682
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JCOG0603は,大腸癌肝転移切除後におけるアジュバント療法の優越性を検証したランダム化Ⅱ/Ⅲ相試験である.mFOLFOX6によるアジュバント療法は,無病生存期間(DFS)を有意に延長するものの全生存期間(OS)の延長には寄与せず,その適応は慎重に検討すべきである.肝転移切除後の再発抑制は重要であるものの,治療法として再肝切除は有用であり,きたるべき再切除に備えて残肝機能と全身状態を温存することも肝要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021