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特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
9.肝転移術後補助化学療法
Adjuvant chemotherapy for colorectal cancer liver metastases
髙橋 道郎
1
,
山本 雅樹
1
,
大道 清彦
1
,
真栄城 剛
1
,
足立 健介
1
M. Takahashi
1
,
M. Yamamoto
1
,
K. Omichi
1
,
T. Maeshiro
1
,
K. Adachi
1
1東京都立墨東病院外科
キーワード:
大腸癌肝転移
,
術後補助化学療法
,
無再発生存率
,
全生存率
,
ガイドライン
,
ctDNA
Keyword:
大腸癌肝転移
,
術後補助化学療法
,
無再発生存率
,
全生存率
,
ガイドライン
,
ctDNA
pp.703-707
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_703
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切除可能大腸癌肝転移に対する術後補助化学療法について,本邦から手術治療単独を対照群とする二つのランダム化比較試験(RCT)の結果が報告され,ともに無再発生存を延長することが示された.切除+術後補助化学療法は再発抑制に有効な治療法である.後方視的解析でも術後補助化学療法の有用性は示されているが,海外のガイドラインでは周術期化学療法が推奨されていることが多く,一様ではない.
近年のゲノム解析の進歩により,リキッドバイオプシーの有用性が報告されてきた.今後の癌個別化医療に関して重要な役割を担っていくと思われる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021