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特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
4.JCOG0603の解釈と今後の展開―大腸外科の立場から
Interpretation of Japan Clinical Oncology Group(JCOG)0603 and next development:from the viewpoint of colorectal surgeon
梶原 由規
1
,
神藤 英二
1
,
岡本 耕一
1
,
上野 秀樹
1
Y. Kajiwara
1
,
E. Shinto
1
,
K. Okamoto
1
,
H. Ueno
1
1防衛医科大学校外科
キーワード:
JCOG0603
,
術後補助化学療法
,
肝転移
Keyword:
JCOG0603
,
術後補助化学療法
,
肝転移
pp.675-681
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_675
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JCOG0603試験において,大腸癌の肝転移切除後におけるoxaliplatin併用療法による術後補助化学療法は手術単独群に比較して無病生存期間(DFS)を改善するものの,全生存期間(OS)は同等以下である可能性が示された.再発後の予後は補助化学療法施行群で不良であり,肝転移切除後の症例にoxaliplatin併用療法を一律に施行すべきではないと考えられる.同レジメンの有効性が高い症例群の抽出が望まれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021