Japanese
English
特集 エビデンスからみた治療リスクの評価
4.肝癌治療におけるリスクと対応
-2)手術リスクに応じた術後合併症予防対策
Prevention of postoperative complications for hepatocellular carcinoma
折茂 達也
1
,
神山 俊哉
1
,
横尾 英樹
1
,
若山 顕治
1
,
島田 慎吾
1
,
長津 明久
1
,
蒲池 浩文
1
,
武冨 紹信
1
T. Orimo
1
,
T. Kamiyama
1
,
H. Yokoo
1
,
K. Wakayama
1
,
S. Shimada
1
,
A. Nagatsu
1
,
H. Kamachi
1
,
A. Taketomi
1
1北海道大学消化器外科Ⅰ
キーワード:
肝細胞癌
,
肝切除
,
術後合併症
Keyword:
肝細胞癌
,
肝切除
,
術後合併症
pp.1027-1030
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1027
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肝細胞癌特有の手術リスクとしては,背景肝の因子,腫瘍の因子,手術の因子に分けられる.背景肝の因子としては肝予備能,門脈圧亢進症,腫瘍因子としては門脈侵襲,静脈侵襲,胆管侵襲といった脈管侵襲が主要脈管に及んでいる場合,手術の因子としては肝切除率の術前評価や,腫瘍の主座,大きさにより胆汁漏,大量出血の可能性がある場合などがあげられる.いずれの場合も重要なことは,リスクとなりうる因子をあらかじめ認識し,その対策を準備しておくことである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018