Japanese
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特集 大腸癌肝転移の治療戦略の再考
6.技術的切除不能肝転移に対するconversion療法
Conversion therapy for technically unresectable colorectal liver metastases
奥野 将之
1
,
岡本 共弘
1
,
多田 正晴
1
,
中村 育夫
1
,
藤本 康弘
1
,
波多野 悦朗
1
M. Okuno
1
,
T. Okamoto
1
,
M. Tada
1
,
I. Nakamura
1
,
Y. Fujimoto
1
,
E. Hatano
1
1兵庫医科大学病院肝・胆・膵外科
キーワード:
大腸癌肝転移
,
切除不能
,
コンバージョン
Keyword:
大腸癌肝転移
,
切除不能
,
コンバージョン
pp.686-690
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_686
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切除不能大腸癌肝転移に対して化学療法を行い,腫瘍の縮小により肝切除を可能とすることをconversion療法と呼ぶ.技術的切除不能肝転移に対する前向き臨床試験でのconversion率は23~77%である.Conversion肝切除が行われた症例の予後は,非切除例と比較して有意に良好であることから,肝外転移のない,もしくはコントロールされている症例においてはconversion肝切除を行うことが治療の第一目標である.Conversion肝切除後の再発率は高率であるが,再発巣の切除を繰り返すことで長期生存が得られる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021