Japanese
English
特集 消化管穿孔・虚血に対する低侵襲アプローチ
6.非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)の診断と低侵襲治療
Diagnosis of non-occlusive mesenteric ischemia and minimally invasive treatment
鈴木 修司
1
,
下田 貢
1
,
島崎 二郎
1
,
大城 幸雄
1
,
西田 清孝
1
,
織本 尚樹
1
S. Suzuki
1
,
M. Shimoda
1
,
J. Shimazaki
1
,
Y. Oshiro
1
,
K. Nishida
1
,
N. Orimoto
1
1東京医科大学茨城医療センター消化器外科
キーワード:
非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)
,
低侵襲治療
,
血管拡張薬
,
外科手術
Keyword:
非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)
,
低侵襲治療
,
血管拡張薬
,
外科手術
pp.232-235
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_232
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
非閉塞性腸間膜虚血(non-occlusive mesenteric ischemia:NOMI)は,腸間膜血管主幹部に器質的な閉塞を伴わないにもかかわらず,分節状,非連続性に腸管血流障害をきたす疾患である.発症早期には特異的な臨床徴候がないことが特徴で,診断にはこれまで血管造影がゴールドスタンダードであったが,multidetector-row computed tomography(MDCT)の進歩で腸管虚血の診断が可能となった.NOMIと診断した後の治療は,血管攣縮の解除による血流改善のための低侵襲治療の血管拡張薬投与であるが,不可逆的虚血に陥った場合は外科手術が必要となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021