特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
I 虫垂炎手術 4 単純性虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術─エルステreduced port surgery
鳥越 貴行
1
,
吉田 昂平
1
,
上原 智仁
2
,
野口 純也
2
,
平田 敬治
1
1産業医科大学第1外科
2北九州市立八幡病院外科
キーワード:
単純性虫垂炎
,
reduced port surgery
,
単孔式腹腔鏡手術
Keyword:
単純性虫垂炎
,
reduced port surgery
,
単孔式腹腔鏡手術
pp.401-408
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002137
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急性虫垂炎は日常診療で遭遇する急性腹症のなかで,最も発症頻度の高い疾患の1つであり,その生涯罹患率は男性で8.6%,女性で6.7%と報告されている1)。“Common disease”であるがゆえに急性虫垂炎は,若い研修医や修練医が診断・治療に従事することが多いのが現状である。しかし,右下腹部痛を訴える患者で鑑別すべき疾患は,大腸憩室炎などの消化器系疾患だけでなく,尿路系疾患,産婦人科疾患や血管系疾患まで多岐にわたるため,迅速かつ的確な診断が求められる。
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