Japanese
English
特集 消化管穿孔・虚血に対する低侵襲アプローチ
8.大腸憩室穿孔に対する保存的治療の適応と成績
Non-operative treatment for complicated diverticulitis
須並 英二
1
,
吉敷 智和
1
,
小嶋 幸一郎
1
,
若松 喬
1
,
正木 忠彦
1
E. Sunami
1
,
T. Kishiki
1
,
K. Kojima
1
,
T. Wakamatsu
1
,
T. Masaki
1
1杏林大学消化器・一般外科
キーワード:
憩室炎
,
穿孔
,
保存的治療
Keyword:
憩室炎
,
穿孔
,
保存的治療
pp.240-243
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_240
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大腸憩室穿孔症例の中でmodified Hinchey分類でstageⅢ,Ⅳの憩室炎は緊急手術の適応とされる.Modified Hinchey分類でstageⅠb~Ⅱに相当する憩室炎は保存的治療の対象となる.膿瘍が3 cm以下の場合には,腸管安静と抗菌薬投与を,3~5 cmを超える場合には経皮的ドレナージを追加する.その結果,90%以上の症例で緊急手術は回避されるが,長期的には憩室炎の再発は15~28%に生じる.憩室炎再発関連の死亡は1~2%に認められる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021