Japanese
English
臨床経験
医療過疎地での進行胃癌非切除例の実態
Non-resectional management for aged advanced gastric cancer patients in local area
森脇 義弘
1
,
春日 聡
1
,
象谷 ひとみ
1
,
奥田 淳三
1
,
齋藤 晋祐
1
,
大谷 順
1
Y. Moriwaki
1
,
S. Kasuga
1
,
H. Zotani
1
,
J. Okuda
1
,
S. Saito
1
,
J. Otani
1
1雲南市立病院外科
キーワード:
少子高齢化
,
医療過疎地
,
高齢者進行胃癌
,
非手術治療
Keyword:
少子高齢化
,
医療過疎地
,
高齢者進行胃癌
,
非手術治療
pp.765-769
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_765
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胃癌は本邦の代表的癌で,進行胃癌でも治癒切除例の成績は確立されている1).一方,非治癒切除,非切除,非手術例の成績はきわめて不良で2,3),癌治療や全身状態の維持管理と平行して症状緩和,日常生活の維持が求められるが,評価は主観的にとどまり独善的ともなり兼ねない.80歳以上の超高齢者では自然寿命や感染症,呼吸器循環器疾患などほかの良性病態の合併や併存による死亡との関係も加わり,対応戦略は複雑となる.胃癌の進展に伴ってこれらの良性病態が随伴症状や合併症として表出し,容易に生命・機能予後,生活の質に影響しうる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020