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特集 進行直腸癌のベストプラクティス
II. 各論
8.直腸癌局所再発に対する重粒子線治療の成績と今後の展望
Carbon-ion radiotherapy for locally recurrent rectal cancer
瀧山 博年
1
,
磯崎 由佳
1
,
篠藤 誠
1
,
山田 滋
1
H. Takiyama
1
,
Y. Isozaki
1
,
M. Shinoto
1
,
S. Yamada
1
1量子科学技術研究開発機構QST病院消化器腫瘍科
キーワード:
放射線治療
,
重粒子線治療
,
先進医療
Keyword:
放射線治療
,
重粒子線治療
,
先進医療
pp.759-763
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_759
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重粒子線(炭素イオン線)治療は,非常にシャープな線量分布と強力な生物学的効果を特徴としており,正常臓器への障害を抑えつつ良好な腫瘍制御効果が期待できる.大腸癌の局所再発については国内の複数の重粒子線治療施設で先進医療として実施可能である.また,X線治療の既往がある症例でも照射可能である.現行の線量における当院での486例の治療成績は,5年生存率42.2%,5年局所制御率75.9%であり,Grade 3以上の重篤な障害は4%程度と良好な成績であった.
© Nankodo Co., Ltd., 2020