最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 コミュニティーとして終末期を支えるには
地域の中で 過疎地での取り組み
吉村 純彦
1
,
石橋 和也
1十和田市立中央病院 総合診療科
キーワード:
健康教育
,
専門教育
,
へき地医療
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
地域社会ネットワーク
,
在宅医療
Keyword:
Education, Professional
,
Health Education
,
Medically Underserved Area
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
,
Community Networks
pp.1296-1299
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056512
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
少子高齢化が進む中,医療資源が少ない地域で終末期を支えていくためには,地域資源の底上げ,多職種連携による資源の効率的活用,地域住民の意識改革などが必要である.しかし,過疎地ではそれぞれの地域の実情(資源,気候,地理的条件など)により,地域ニーズに見合った方策を考えていかなければならない.当地域では地域中核病院が拠点となり,地域資源を育てながら多職種連携を構築してきた.また在宅看取りを積極的に推進していく中で,地域中核病院が意識を変えることにより,徐々にではあるが地域住民の意識も変わってきている.看取りを病院から生活の場に戻すことによる学びが,新しいコミュニティーづくり,ひいては「住み慣れた場所で,その人らしく最期まで安心して生活できる地域創り」につながることを目指している.
©Nankodo Co., Ltd., 2013