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特集 進行直腸癌のベストプラクティス
II. 各論
7.進行直腸neuroendocrine carcinoma(NEC)の治療方針
The treatment strategy for advanced Neuroendocrine carcinoma of the rectum
中野 大輔
1
D. Nakano
1
1がん・感染症センター都立駒込病院大腸外科
キーワード:
神経内分泌癌
,
直腸
,
NEC
Keyword:
神経内分泌癌
,
直腸
,
NEC
pp.756-758
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_756
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消化管神経内分泌癌(NEC)は世界保健機関(WHO)2019分類において,低分化,核分裂像>20%,Ki-67指数>20%で定義され,増殖の速度が早く,早期に転移再発をきたすきわめて悪性度の高い腫瘍である.なかでも大腸NECは大腸癌全体の0.03%とされ,直腸NECはその半数を占めるまれな疾患である.直腸NECに対する治療として,根治切除可能な場合は外科的切除が行われ,切除不能・再発の場合には薬物療法が行われる.しかし,診断時にすでに遠隔転移を有する症例や,再発をきたす症例が多く,薬物療法が治療の主体となることが多い.
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