Japanese
English
特集 がん放射線療法――最新治療技術とエビデンス
粒子線治療の現在地と今後の展望
Particle therapy
――The present and future
石川 仁
1
,
森 祐太郎
2
Hitoshi ISHIKAWA
1
,
Yutaro MORI
2
1量子科学技術研究開発機構QST病院
2筑波大学医学医療系医学物理学
キーワード:
粒子線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
,
先進医療
Keyword:
粒子線治療
,
陽子線治療
,
重粒子線治療
,
先進医療
pp.1060-1065
発行日 2025年12月13日
Published Date 2025/12/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu295111060
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
線量集中性の高い陽子線,重粒子線などの粒子線治療は,従来のX線による放射線治療と比較して腫瘍周囲の正常組織に照射される線量と体積を低減させる.その治療戦略としては,これまでの線量で十分な局所制御が得られている疾患にはこれまで以上に有害事象の少ない治療を,より強力な局所治療が必要な疾患には有害事象リスクを高めずに線量を増加した治療を開発することである.先進医療として提供されてきた粒子線治療は2016年以降,段階的に保険適用を獲得してきたが,局所進行肺がん,食道がんなど未収載の疾患もあり,その有用性を確実にするさらなるエビデンス構築の取り組みが必要である.また,保険収載された疾患については,これまでの結果をベースとして,短期間での寡分割照射,免疫チェックポイント阻害薬を代表とする薬物療法の同時併用,超高線量率照射,多種の粒子を用いて至適な線量分布を形成させるマルチイオン照射など,次世代粒子線治療の確立が期待される.

Copyright © 2025 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.

