局所高度進行直腸癌のすべて
局所高度進行直腸癌に対する放射線治療 直腸癌局所再発に対する重粒子線治療
山田 滋
1
,
寺嶋 広太郎
,
安田 茂雄
,
今田 浩史
,
鎌田 正
,
辻井 博彦
1放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院
キーワード:
腫瘍再発
,
直腸腫瘍
,
治療用放射線量
,
治療成績
,
重粒子線
,
重粒子線治療
Keyword:
Neoplasm Recurrence, Local
,
Radiotherapy Dosage
,
Rectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Heavy Ion Radiotherapy
pp.287-292
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013136078
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
重粒子線は陽子線の優れた線量分布に加えて,より強力な殺細胞効果を有する放射線である.この特性により,癌の周囲にある放射線感受性の高い臓器を避けて腫瘍のみを狙い撃ちにすることが可能であると同時に,従来X線や陽子線に抵抗性であった癌細胞(腺癌や肉腫など)にも殺細胞効果が高い.当施設では2001年から直腸癌術後局所再発に対する重粒子線治療を開始した.73.6GyEで治療した153例では,5年局所制御率92%,5年生存率48%と,外科的治療法に匹敵する成績であった.さらに最近ではスペーサーを用いたり,X線治療後の再発例に対しても重粒子線治療を施行し,高い安全性と抗腫瘍効果が示されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2013