Japanese
English
症例
壊疽性虫垂炎の穿孔で発症した虫垂杯細胞カルチノイドの1例
A case of goblet cell carcinoid of the appendix presented with gangrenous appendicitis and associated perforation
髙木 格
1
,
升森 宏次
2
I. Takagi
1
,
K. Masumori
2
1第一なるみ病院外科
2藤田医科大学総合消化器外科
キーワード:
壊疽性虫垂炎
,
穿孔
,
杯細胞カルチノイド
Keyword:
壊疽性虫垂炎
,
穿孔
,
杯細胞カルチノイド
pp.675-680
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_675
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はじめに 虫垂杯細胞カルチノイドは比較的まれな疾患で,臨床的には悪性度が高く,大腸癌取扱い規約1)では腺癌の一亜型とされている.症例数が少なく,手術および化学療法などの治療法に関しては,まだ統一された見解はない.今回われわれは,穿孔性壊疽性虫垂炎の術後に虫垂杯細胞カルチノイドと診断された1例を経験したので,虫垂切除後の追加手術の適応と化学療法,および穿孔例での治療と予後などについて若干の文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020