Japanese
English
特集 消化器疾患に対する縮小手術の可能性
2.食道胃接合部癌に対する機能温存縮小手術
Function preserving surgery for esophagogastric junction cancer
黒川 幸典
1
,
江口 英利
1
,
土岐 祐一郎
1
Y. Kurokawa
1
,
H. Eguchi
1
,
Y. Doki
1
1大阪大学消化器外科
キーワード:
噴門側胃切除
,
食道残胃吻合
,
SOFY変法
Keyword:
噴門側胃切除
,
食道残胃吻合
,
SOFY変法
pp.1303-1307
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1303
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
食道胃接合部癌に対しては,これまで上部胃癌に準じて胃全摘を行うことが一般的であったが,胃全摘を行わないと郭清できないNos.4d,5,6の転移割合は非常に低いことが判明し,機能温存の面からも噴門側胃切除を行う施設が近年増加している.食道胃接合部癌に対して噴門側胃切除を行う場合,逆流性食道炎や胃内容停滞といった合併症・後遺症のリスクをふまえた再建法を選択する必要があり,そういった手術術式の開発ならびに技術の習得が最大の課題である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020