特集 食道癌・胃癌手術におけるリンパ節郭清の理論と手技
Ⅱ.食道胃接合部 2)食道胃接合部癌の至適リンパ節郭清範囲
黒川 幸典
1
,
高橋 剛
1
,
西塔 拓郎
1
,
山本 和義
1
,
江口 英利
1
,
土岐 祐一郎
1
1大阪大学大学院医学系研究科外科学講座消化器外科学
キーワード:
経裂孔アプローチ
,
下縦隔郭清
,
心臓下包
Keyword:
経裂孔アプローチ
,
下縦隔郭清
,
心臓下包
pp.165-169
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002056
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食道胃接合部癌は,縦隔および腹腔への2つのリンパ流があることから領域リンパ節も広範囲に及んでおり,リンパ節郭清の方法にもさまざまなバリエーションがある。1990年代から2000年代にかけて,縦隔リンパ節郭清のアプローチ法に関する2つのランダム化比較試験が国内外で行われ,2010年代にはわが国で日本胃癌学会と日本食道学会が合同で,初の多施設共同前向き試験を行った。これらの結果について概説するとともに,現在,われわれが行っている体腔鏡下での下縦隔リンパ節郭清手技を紹介する。
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