Japanese
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特集 食道胃接合部癌update
III. 治療
2.食道胃接合部癌に対する適切な術式選択―食道外科医・胃外科医どちらが手術する?
Optimal surgical procedure for esophagogastric junction cancer;which is better to ask surgery, esophageal or gastric surgeon?
黒川 幸典
1
,
江口 英利
1
,
土岐 祐一郎
1
Y. Kurokawa
1
,
H. Eguchi
1
,
Y. Doki
1
1大阪大学消化器外科
キーワード:
経裂孔
,
右開胸
,
下縦隔リンパ節郭清
,
食道浸潤長
Keyword:
経裂孔
,
右開胸
,
下縦隔リンパ節郭清
,
食道浸潤長
pp.1124-1128
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1124
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cT2~T4の食道胃接合部癌を対象とした多施設共同前向き試験の結果によると,食道浸潤長が4 cmを超える場合は上中下縦隔リンパ節郭清が必要であるため右開胸アプローチによる食道亜全摘が,食道浸潤長が2 cm以下の場合は下縦隔リンパ節郭清が原則不要であるため経裂孔アプローチによる下部食道切除が推奨される.食道浸潤長が2.1~4 cmの場合はNo.110のみの下縦隔郭清で十分であるため経裂孔アプローチによる下部食道切除でよいと考えられるものの,下縦隔内吻合で縫合不全を起こした場合には重篤となりうるため,そのリスクを十分に考慮したうえで術式を選択すべきである.
© Nankodo Co., Ltd., 2020