Japanese
English
特集 消化器疾患に対する縮小手術の可能性
1.食道癌に対する機能温存縮小手術―喉頭温存手術,高位胸腔内胃管再建術
The intentional limited surgery for esophageal cancer with both functional preservation and curative potential
白石 治
1
,
安田 卓司
1
,
加藤 寛章
1
,
百瀬 洸太
1
,
平木 洋子
1
,
安田 篤
1
,
新海 政幸
1
,
木村 豊
1
,
今野 元博
1
O. Shiraishi
1
,
T. Yasuda
1
,
H. Kato
1
,
K. Momose
1
,
Y. Hiraki
1
,
A. Yasuda
1
,
M. Shinkai
1
,
Y. Kimura
1
,
M. Imano
1
1近畿大学外科
キーワード:
食道癌
,
喉頭温存
,
嚥下機能
,
反回神経
Keyword:
食道癌
,
喉頭温存
,
嚥下機能
,
反回神経
pp.1297-1302
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1297
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食道癌の機能温存縮小手術のめざすところは,生活の質(QOL)と根治性を両立した手術である.頸部食道癌では,舌骨上筋群の温存と下筋群の切離,反回神経麻痺を回避して嚥下能を維持し,輪状咽頭筋切離により最大限に口側切離距離を確保し,喉頭温存手術を可能とする.胸部中下部食道癌では,上縦隔リンパ節転移を認めないことを条件に,嚥下能の低下した高齢者や脳梗塞既往患者を対象に頸部操作を省略できる高位胸腔内胃管再建術を適応する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020