Japanese
English
特集 腹壁瘢痕ヘルニアの予防と治療
1.腹壁瘢痕ヘルニアを予防する腹壁閉鎖法
Abdominal wall closure method to prevention for incisional hernia
松島 英之
1
,
海堀 昌樹
1
,
石崎 守彦
1
,
松井 康輔
1
,
井上 健太郎
1
H. Matsushima
1
,
M. Kaibori
1
,
M. Ishizaki
1
,
K. Matsui
1
,
K. Inoue
1
1関西医科大学外科
キーワード:
閉腹
,
創感染
,
腹壁瘢痕ヘルニア
Keyword:
閉腹
,
創感染
,
腹壁瘢痕ヘルニア
pp.201-206
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_201
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腹壁瘢痕ヘルニアは術後の創部合併症の中でも遭遇する頻度が高い疾患であり,患者の生活の質(QOL)を長期に損なう.当教室の肝細胞癌切除374例において,腹壁瘢痕ヘルニア発生は7例(1.8%)であった.発生例の背景としては肥満,創感染,術後腹水が多く,腹壁正中の白線部からの脱出が多かった.リスクを認識し,エビデンスに基づいた腹壁閉鎖法と予防措置を行うため,本稿では自験例を含め,最近の知見を中心に腹壁瘢痕ヘルニアの防止策について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018