Japanese
English
症例
繰り返す腸閉塞のため腹腔鏡下に切除を行った特発性腸間膜静脈硬化症の1例
A case of laparoscopic surgery for repeated ileus due to idiopathic mesenteric phelebosclerosis
堅田 武保
1
,
寺西 太
2
,
柴田 直史
2
,
柴田 孝弥
2
,
青山 佳永
3
,
齋藤 正樹
4
T. Katada
1
,
F. Teranishi
2
,
T. Shibata
2
,
T. Shibata
2
,
Y. Aoyama
3
,
M. Saito
4
1名古屋市立東部医療センター
2豊川市民病院消化器外科
3名古屋市立大学消化器外科
4刈谷豊田総合病院外科
キーワード:
腹腔鏡
,
腸間膜静脈硬化症
,
腸閉塞
Keyword:
腹腔鏡
,
腸間膜静脈硬化症
,
腸閉塞
pp.1076-1081
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1076
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はじめに 特発性腸間膜静脈硬化症(idiopathic mesenteric phlebosclerosis:IMP)は,結腸壁内および腸間膜の静脈に石灰化を生じる比較的まれな疾患である.病態としては静脈の石灰化に起因した還流障害による慢性虚血性の腸病変である.近年では漢方薬の長期内服との関連が報告されている1,2).今回われわれは腸閉塞を繰り返すIMPに対して鏡視下に切除を行い,軽快した症例を経験したので報告する.
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