特集 肝臓病学の未来―ウイルス性肝炎から脂肪肝と肝がんの時代へ
肝がん
肝がん治療も飲み薬の時代に
川村 祐介
1
1虎の門病院肝臓センター
キーワード:
lenvatinib
,
分子標的治療薬
,
切除不能進行肝細胞がん
Keyword:
lenvatinib
,
分子標的治療薬
,
切除不能進行肝細胞がん
pp.1165-1168
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_1165
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Summary
▪2017年に切除不能肝細胞がんを対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験「REFLECT試験」1)において,lenvatinibはsorafenibと比較して生存期間における非劣性を示すことができた.また,2018年3月には本邦において,切除不能肝細胞がんに対する新規の1st lineの分子標的治療薬として保険適用となった.
▪lenvatinibは肝細胞がんに対する既存の分子標的治療薬と比較して,きわめて良好な治療反応性を有しており,「REFLECT試験」1)における客観的奏効率(objective response rate:ORR)はmRECISTによる中央判定で40%であり,対照群であるsorafenib投与症例での13%と比較してきわめて良好であった.
© Nankodo Co., Ltd., 2019