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特集 肝胆膵外科の臨床研究 update 2019
3.化学療法成熟期における大腸癌肝転移に対する手術適応基準の構築
Surgical criteria for colorectal liver metastases in the new chemotherapeutic era
別府 透
1
,
今井 克憲
2
,
林 洋光
2
,
木下 浩一
3
,
佐藤 伸隆
3
,
吉田 泰
3
T. Beppu
1
,
K. Imai
2
,
H. Hayashi
2
,
K. Kinoshita
3
,
N. Sato
3
,
Y. Yoshida
3
1山鹿市民医療センター
2熊本大学消化器外科
3山鹿市民医療センター外科
キーワード:
大腸癌肝転移
,
肝切除
,
ノモグラム
,
機能的肝切除率
Keyword:
大腸癌肝転移
,
肝切除
,
ノモグラム
,
機能的肝切除率
pp.621-628
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_621
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肝切除はもっとも根治性な治療であるが,腫瘍学的側面から導入化学療法を先行すべき症例を選別する.肝切除術式は部分切除が基本であり,できるだけ脈管を温存する.切除限界はインドシアニングリーン(ICG)R15値と肝体積切除率に加えて,肝機能的体積切除率で決定する.肝切除の適応拡大のために,conversion chemotherapy,脈管の切除再建,門脈塞栓術,二段階肝切除,associating liver partition and portal vein ligation for staged hepatectomy(ALPPS),局所凝固療法の併用などが広く行われている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019