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特集 肝胆膵外科の臨床研究 update 2019
1.肝細胞癌に対する肝移植の適応基準再考
Reconsideration of liver transplantation criteria for patients with hepatocellular carcinoma
嶋村 剛
1
T. Shimamura
1
1北海道大学臓器移植医療部
キーワード:
肝細胞癌
,
肝移植
,
適応基準
Keyword:
肝細胞癌
,
肝移植
,
適応基準
pp.601-608
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_601
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肝細胞癌に対する肝移植の適応基準として,1996年に策定されたMilan基準が20年以上経過した現在も世界のゴールドスタンダードとなっている.一方,腫瘍径と腫瘍数の拡大やこれに腫瘍の生物学的悪性度を加味した新しい適応基準についての臨床研究が続いている.最近,わが国の全国集計データから移植後5年再発率10%以下,5年生存率70%以上をエンドポイントとし適応症例数が最大となる5×5×500基準(腫瘍径5 cm以下,腫瘍個数5個以下,AFP 500 ng/ml以下)が報告された.
© Nankodo Co., Ltd., 2019