Japanese
English
特集 肛門疾患の診かた,治療法
II. 肛門疾患の治療
7.裂肛の診断と治療
-―急性裂肛および慢性裂肛について
Diagnosis and treatment of anal fissure;acute and chronic anal fissure
八子 直樹
1
N. Yago
1
1八子医院
キーワード:
裂肛
,
診断
,
保存的治療
,
外科的治療
Keyword:
裂肛
,
診断
,
保存的治療
,
外科的治療
pp.1343-1350
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1343
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裂肛は肛門上皮に生じた亀裂(裂創),びらんなど非特異的潰瘍性病変の総称である.成因として肛門上皮の損傷説や肛門腺感染説,肛門括約筋の痙攣,肛門管静止圧の上昇とそれに伴う肛門管上皮の虚血状態が関与している.幼児から成人まで罹患年齢も幅広く,排便習慣や生活様式なども含めた個々の症例に応じた病態の把握や治療方針の検討が必要である.急性裂肛が慢性化し,保存的治療で改善せず,器質的な肛門管伸展不良や狭窄を認めた場合は外科的治療の適応となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018