Japanese
English
特集 肛門疾患診療の実際とコツ
裂肛の治療
Treatment of anal fissure
竹馬 彰
1
,
瀧上 隆夫
1
,
嶋村 廣視
1
,
根津 真司
1
,
仲本 雅子
1
,
竹馬 浩
1
Akira CHIKUBA
1
1チクバ外科胃腸科肛門科病院
キーワード:
裂肛
,
LSIS
,
SSG
,
ニトログリセリン軟膏
,
ボツリヌス毒素
Keyword:
裂肛
,
LSIS
,
SSG
,
ニトログリセリン軟膏
,
ボツリヌス毒素
pp.1003-1010
発行日 2000年8月20日
Published Date 2000/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904176
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肛門の3大疾患のうち裂肛の治療は保存的に行うのが原則である.近年,裂肛の成因に肛門管静止圧の上昇とそれに伴う肛門上皮の虚血が関与していることが示唆されている.従来の保存的治療に加え,肛門管静止圧を低下させる薬物治療が試みられ始めている.また,保存的治療では治癒しにくい症例にはLSISを行う.肛門狭窄にまで至った症例ではSSGが現在主として行われている治療法である.
本稿では筆者らの施設で行っている裂肛の治療の実際とコツ,そして,これから普及していくと考えられる保存的治療法を紹介する.
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