痔核・痔瘻・裂肛ガイドラインを解説する 裂肛
裂肛の病態と治療方針
鮫島 隆志
1
,
丹羽 清志
,
江藤 忠明
,
今村 芳郎
,
鮫島 加奈子
,
鮫島 由規則
,
鮫島 潤
1鮫島病院
キーワード:
痔核
,
裂肛
,
痔瘻
,
括約筋切開術
Keyword:
Fissure in Ano
,
Hemorrhoids
,
Rectal Fistula
pp.673-677
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015271540
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三大痔疾患は痔核,痔瘻,裂肛であり,肛門疾患全体の90%を占める.裂肛の症状は排便時の軽い痛みやわずかな出血から,常時激痛を訴える状態まで幅広く,形態的には,浅い裂傷が同じ場所に起こる受傷と瘢痕化の反復により深い潰瘍を形成し,肛門の変形や肛門狭窄にいたるまでさまざまな様相を呈する.本稿では,裂肛の解剖学的・病理学的特徴とそれによる症状の違いおよびそれぞれの段階の治療方針について概説を述べる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015