Japanese
English
特集 よくわかる肛門疾患—診断から手術まで
各論
裂肛の診断と治療
Diagnosis and treatment of anal fissure
岡田 有加
1,2
,
山本 哲久
1
,
小澤 毅士
1
,
野澤 慶次郎
2
,
松田 圭二
2
,
橋口 陽二郎
2
Yuka OKADA
1,2
1川口肛門胃腸クリニック
2帝京大学医学部下部消化管外科
キーワード:
裂肛
,
内肛門括約筋側方切開術
,
肛門形成術
Keyword:
裂肛
,
内肛門括約筋側方切開術
,
肛門形成術
pp.941-948
発行日 2022年8月20日
Published Date 2022/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213794
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【ポイント】
◆裂肛とは肛門上皮に生じた非特異的潰瘍性病変の総称で,肛門三大疾患の中で痔核に次いでよくみられる疾患である.肛門後方に好発し,若年,女性に多いとされる.
◆原発性裂肛は経過によって急性裂肛と慢性裂肛に分類される.診断は問診と視診,指診でつくことが多い.
◆急性裂肛は痔疾注入軟膏による保存的治療,生活指導で治癒が望める.繰り返す場合や保存的治療で治癒せず慢性裂肛となった場合は手術治療の適応になる.
◆手術療法として用手的肛門拡張,側方内括約筋切開術,肛門形成術がある.
◆治療法の選択は,肛門疾患・直腸脱診療ガイドライン2020年版に記載されているフローチャートをもとに行うことができる.
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