特集 外科手術器具の理論と使用法
Ⅵ.ステント・チューブ類
下部消化管(大腸)に用いる減圧チューブ・ステントの種類と使用法
松田 明久
1
,
宮下 正夫
1
,
松本 智司
1
,
櫻澤 信行
1
,
川野 陽一
1
,
関口 久美子
1
,
山田 岳史
2
,
内田 英二
2
1日本医科大学千葉北総病院外科・消化器外科
2日本医科大学消化器外科
キーワード:
閉塞性大腸癌
,
経肛門的減圧管
,
大腸ステント
Keyword:
閉塞性大腸癌
,
経肛門的減圧管
,
大腸ステント
pp.1238-1244
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1238
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閉塞性大腸癌に対する治療法として,人工肛門造設を含む緊急手術を標準治療としてきた欧米に対して,本邦では腸管減圧の後に待機的手術を行うことが習慣的に行われてきた.下部消化管(大腸)の腸管減圧に用いるデバイスとしては経肛門的減圧管(経肛門的イレウス管とも呼ばれる)が用いられてきたが,2012年に大腸ステント(自己拡張型金属ステント)が本邦で保険収載され,近年,広く使用されるようになった.本稿では,両腸管減圧用デバイスの特徴,使用法,効果について概説する.
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