特集 外科手術器具の理論と使用法
Ⅵ.ステント・チューブ類
胆管・膵管に用いる減圧チューブ・ステントの種類と使用法
小林 良平
1
,
川井 学
1
,
裕機 山上
1
1和歌山県立医科大学外科学第2
キーワード:
胆管ドレナージチューブ
,
膵管ステント
,
胆汁漏
,
膵液瘻
Keyword:
胆管ドレナージチューブ
,
膵管ステント
,
胆汁漏
,
膵液瘻
pp.1245-1251
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1245
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消化器外科手術では,再建・吻合操作が必要とされる術式が多く,術後合併症としてもっとも懸念されるのは縫合不全である.縫合不全部位から腹腔内へと漏出する消化液などにより膿瘍形成などの重篤な合併症を予防すべく,再建・吻合部の保護目的に減圧チューブやステントが使用されている.特に肝胆膵外科領域においては,胆汁漏,膵液漏により致死的な合併症につながることもあるため,術中,減圧チューブやステントを使用するかどうかを適切に判断し,また,その使用法に関しても熟知しておくことが望まれる.本稿では,胆管空腸吻合,胆管切開術,膵空腸吻合における減圧チューブやステントについて解説を行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2017