Japanese
English
脊柱変形up-to-date Ⅲ.成人脊柱変形
3.手術療法
4)短期手術合併症
成人脊柱変形手術におけるproximal junctional kyphosisとその予防対策
-――上位固定椎インストゥルメンテーションに注目して
Prevention of proximal junctional kyphosis in adult spinal deformity and its preventive procedure:forcusing on upper instrumented vertebra
木下 右貴
1,2
,
松村 昭
1,2
,
並川 崇
1,2
,
堀 悠介
1,2
,
河村 真気
1,2
,
安喜 友哉
3,4
,
田原 大輔
3,4
Y. Kinoshita
1,2
,
A. Matsumura
1,2
,
T. Namikawa
1,2
,
Y. Hori
1,2
,
M. Kawamura
1,2
,
T. Aki
3,4
,
D. Tawara
3,4
1大阪市立総合医療センター整形外科
2大阪市立総合医療センター側弯症センター
3龍谷大学大学院理工学研究科機械システム工学専攻
4龍谷大学先端理工学部機械工学・ロボティクス課程
1Dept. of Orthop. Surg., Osaka City General Hospital, Osaka
2Scoliosis Center, Osaka City General Hospital, Osaka
キーワード:
proximal junctional kyphosis
,
adult spinal deformity
,
UIV instrumentation
Keyword:
proximal junctional kyphosis
,
adult spinal deformity
,
UIV instrumentation
pp.166-172
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei87_166
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は じ め に
成人脊柱変形(ASD)手術では,その病態から長範囲脊柱骨盤固定術が必要な症例がほとんどである.またASD患者の多くが骨脆弱性を有する中高年であるため,インプラント関連合併症の頻度が高い.特に応力が集中しやすい固定頭側端での機械的合併症,proximal junctional kyphosis(PJK)は避けることができない問題である.PJKは無症候性であることも多いが,時に医原性後弯に伴う麻痺症状や,疼痛などの症状を有することがある1).その頻度については約20~40%とされており,その原因は多岐にわたる2).われわれはPJKの予防策として “soft-landing” の概念が重要と考えて,上位固定椎(UIV)インストゥルメンテーションに注目して工夫を行ってきた.
本稿ではPJKの定義,危険因子,予防策についてわれわれのデータを含めて説明する.

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