Japanese
English
脊柱変形up-to-date Ⅲ.成人脊柱変形
3.手術療法
5)長期成績
成人脊柱変形矯正固定術後10年以上経過例の治療成績
-――健康関連の生活の質の変化に注目して
Clinical outcomes of corrective fusion surgery for adult spinal deformity with a minimum follow-up of 10 years
谷脇 浩志
1,2
,
松村 昭
1,2
,
並川 崇
1,2
,
堀 悠介
1,2
H. Taniwaki
1,2
,
A. Matsumura
1,2
,
T. Namikawa
1,2
,
Y. Hori
1,2
1大阪市立総合医療センター整形外科
2大阪市立総合医療センター側彎症センター
1Dept. of Orthop. Surg., Osaka City General Hospital, Osaka
2Scoliosis Center, Osaka City General Hospital, Osaka
キーワード:
adult spinal deformity
,
health-related quality of life
,
long-term outcome
Keyword:
adult spinal deformity
,
health-related quality of life
,
long-term outcome
pp.182-186
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei87_182
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は じ め に
成人脊柱変形(adult spinal deformity:ASD)に対する矯正固定術は,脊柱変形への治療概念の理解(target alignmentの確立)1),変形・骨切り術の分類法の確立2,3),および周術期合併症の予防策4,5)の進展により,この10年間で著しい進歩を遂げた.しかしながら,高い合併症発生率や術後可撓性の低下など,依然として解決すべき課題が残されている.
ASD患者の健康関連生活の質(health-related quality of life:HRQOL)は,Scoliosis Research Society(SRS)-22r質問票などの患者報告アウトカム指標により評価される.SRS-22rは,これまでの研究において高い信頼性が示され,治療効果の評価における有用性が確認されている6,7).これまで多くの研究において,ASD患者に対する矯正手術が術後のHRQOLを改善させることが報告されており8,9),その効果は5年間維持されることが示されている10,11).しかし,比較的新しい治療体系であるため,5年以上の長期成績に関する報告は限られている.
本稿では,ASD患者における矯正手術後10年以上経過例のX線パラメータおよび臨床成績の経過について,特にHRQOLの経時的変化に注目して述べる.

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