Japanese
English
整形外科診療における最先端技術 Ⅰ.診断,評価
1.新しい画像・機能診断
関節リウマチ診療におけるイメージングバイオマーカーとしてのPETの有用性
Usefulness of PET as an imaging biomarker for the treatment of patients with rheumatoid arthritis
岡邨 興一
1
K. Okamura
1
1群馬大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Gunma University Graduate School of Medicine, Maebashi
キーワード:
FDG-PET
,
RA
,
imaging biomarker
Keyword:
FDG-PET
,
RA
,
imaging biomarker
pp.49-52
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei75_49
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
関節リウマチ(RA)は滑膜の増生を伴う関節炎を生じて骨・軟骨破壊を引き起こす全身性自己免疫疾患である.近年,RA治療の領域では,新たな治療薬の登場によりRAの疾患活動性を以前より厳格にコントロールすることが可能となっている.陽電子放出断層撮影(positron emission tomography:PET),特に18F-fluorodeoxy glucose(FDG)-PETの画像を利用することによって,RAの関節炎をより正確に評価することが可能である.PET画像は細胞の代謝の状態を画像として表現できる「機能・代謝画像」であり,疾患活動性を評価する必要のあるRAにおいては,イメージングバイオマーカーとしてその有用性が発揮できるモダリティである.
© Nankodo Co., Ltd., 2019