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特集 外科医に必要なPET検査の知識―その有用性と問題点
肺癌におけるFDG-PETの有用性とその問題点について
Usefulness of F-18 fluorodeoxyglucose(FDG)PET scan in non-small cell cancer
岩田 尚
1
,
白橋 幸洋
1
,
水野 吉雅
1
,
松本 真介
1
,
丸井 努
1
,
竹村 博文
1
Hisashi IWATA
1
1岐阜大学大学院医学系研究科高度先進外科学分野
キーワード:
肺癌
,
縦隔リンパ節転移
,
FDG-PET
Keyword:
肺癌
,
縦隔リンパ節転移
,
FDG-PET
pp.200-206
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102961
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要旨:肺癌原発巣に関するFDG-PETの診断能は,感度96%,特異度78%と報告されている.CT画像上ground-glass opacity(GGO)をきたす結節影および1cm以下の結節影の診断は困難であることが多い.一方でFDG集積と悪性度が相関を呈するという報告があり,SUVmaxの高値は予後と相関する.リンパ節転移に対しては感度83%,特異度96%と報告されているが,4mm以下の大きさのリンパ節転移に関しては診断することが困難である.遠隔転移は,副腎転移がCTより感度が高い.骨転移に対しては,感度90%で骨シンチグラフィと同等であるが,特異性98%と骨シンチグラフィに対する優位性を持つ.
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