Japanese
English
臨床研究
大腸癌術前評価におけるPET/CTの有用性とその役割
Efficacy of PET/CT and its role in preoperative evaluation of colorectal cancer
加藤 宏之
1
,
飯澤 祐介
1
,
北川 真人
1
,
田中 穣
1
,
長沼 達史
1
,
伊佐地 秀司
2
Hiroyuki KATO
1
1済生会松阪総合病院外科
2三重大学医学部附属病院肝胆膵外科
キーワード:
大腸癌
,
PET/CT
,
FDG-PET
Keyword:
大腸癌
,
PET/CT
,
FDG-PET
pp.103-110
発行日 2008年1月20日
Published Date 2008/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102012
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
FDG-PET/CT(以下,PET/CT)は非侵襲的な検査であり,その性能の向上と装置の普及は著しく,大腸癌診断においてもその有用性が注目されるようになってきた1,2).また,肺癌や食道癌においてFDGの集積が生存率や再発率に相関し予後因子と成り得るとの報告も散見される3,4).しかし,大腸癌においてFDGの集積と予後因子との相関関係を示唆する報告はなく,PET/CTを用いた大腸癌進展度診断について詳細に検討した報告もまだない.
今回,われわれはPET/CT(Discovery ST,GE社製)を用いて大腸癌における原発巣やリンパ節転移巣を含めた病巣の描出率およびSUV(standardized uptake value)値とほかの予後因子との相関を分析して,大腸癌におけるPET/CTの診断能およびその有用性について検討したので報告する.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.