Japanese
English
特集 新時代を迎えたPET診断
検診におけるPET診断の有用性と限界
Usefulness and limitations of screening for cancer with PET
石原 圭一
1
,
秋山 一義
1
,
箱崎 謙太
1
,
冨山 毅
2
,
織田 絵里香
2
,
汲田 伸一郎
2
Keiichi Ishihara
1
,
Kazuyoshi Akiyama
1
,
Kenta Hakozaki
1
,
Takeshi Tomiyama
2
,
Erika Orita
2
,
Shin-ichiro Kumita
2
1日本医科大学健診医療センター
2日本医科大学附属病院放射線科
キーワード:
癌検診
,
FDG-PET
,
泌尿器
Keyword:
癌検診
,
FDG-PET
,
泌尿器
pp.998-1003
発行日 2014年12月20日
Published Date 2014/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200053
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要旨 近年,悪性疾患検出の切り札として社会的認知度が急速に高まってきたPET検査が,臨床における悪性腫瘍の診断に加え,個人の死亡リスクの減少を目的とする任意型検診として癌の検出に用いられるようになってきた。施設により異なるものの,従来の画像診断の約10倍を超える2%前後の癌発見率が報告されている。しかしながら,PETで用いられる放射性薬剤であるFDGは尿路から排泄されるため,泌尿器科領域の早期癌の検出において,PETは十分な精度が得られないことが多い。今後,尿路からの排泄が少ない新たなPET製剤の開発により,泌尿器科領域の癌検診におけるPETの有用性の向上が期待される。
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