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特集 最近のトピックス 2006 Clinical Dermatology 2006
3. 新しい検査法と診断法
皮膚悪性腫瘍におけるFDG-PET検査の有用性
Fluorodeoxyglucose positron emission tomography in skin cancer
勝浦 純子
1
,
窪田 泰夫
1
Junko KATSUURA
1
,
Yasuo KUBOTA
1
1香川大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Faculty of Medicine,Kagawa University
キーワード:
FDG-PET
,
皮膚悪性腫瘍
,
有棘細胞癌
,
SUV
Keyword:
FDG-PET
,
皮膚悪性腫瘍
,
有棘細胞癌
,
SUV
pp.62-66
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100593
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要約 FDG-PET検査の特徴は,糖代謝を反映した機能画像を得ることができる点である.すなわち,悪性腫瘍では腫瘍細胞の糖代謝能が亢進しているため,FDG集積の多寡を評価することは,腫瘍の局在診断のみならず,悪性度評価,病期診断,および治療効果の判定などに有用といわれている.本邦でも2002年4月より10種類の悪性腫瘍に対して保険診療が承認された.これまでに皮膚悪性腫瘍に対するFDG-PET検査の有用性を検討した報告は比較的少ないが,その有用性と限界について紹介し,当科で実施しえた基底細胞癌と有棘細胞癌の症例検討も加えて概説する.今後,悪性黒色腫以外の皮膚腫瘍に対するFDG-PET検査の有用性が積極的に検討されることを切望する.しかしながら,われわれ皮膚科医もFDG-PET検査の有用性と限界,あるいは費用対効果などについて十分認識したうえで実施することが大切であろう.
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