Japanese
English
特集 PETは肝胆膵領域の画像診断を変えたか?
胆道癌診断におけるFDG-PETの有用性
Usefulness of FDG-PET in the Diagnosis of Bile Duct Cancer
塩見 進
1
,
麻植 愛
1
,
河邉 讓治
1
Susumu SHIOMI
1
,
Ai OE
1
,
Joji KAWABE
1
1大阪市立大学大学院医学研究科核医学
1Department of Nuclear Medicine, Graduate School of Medicine, Osaka City University, Osaka
キーワード:
胆道癌
,
胆囊癌
,
胆管癌
,
FDG-PET
,
遠隔転移
Keyword:
胆道癌
,
胆囊癌
,
胆管癌
,
FDG-PET
,
遠隔転移
pp.547-551
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100625
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要旨 肝胆膵領域のPET検査の有用性に関して,膵癌の有用性は高く,多くの報告がある.肝癌に関しては転移性肝癌の有用性は高いが,原発性肝癌に関しては偽陰性例が多くあまり有用ではない.胆道癌の診断に関して,従来のCT,MRI,腹部超音波検査などと比較して診断能が高いとの報告が多いが,症例数も多くなくまだ一定の見解は得られていない.現在,わが国では胆道癌は保険適応ではないためあまり行われていない.しかし,他の画像診断では得られない有力な情報を提供することができる.特に従来の画像診断では困難であった壁肥厚タイプの診断に対して有用性が期待できる.さらに,遠隔転移に関しては有用性が高く,治療方針に影響を与えることがしばしばある.
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