Japanese
English
整形外科診療における最先端技術 Ⅰ.診断,評価
5.動的評価
成人脊柱変形(首下がりと腰椎変性後側弯)に対する三次元歩行動作解析を用いた全脊柱アライメントの動的評価
Dynamic evaluation of spinal alignment using three-dimensional gait analysis for adult spinal deformity including dropped head and degenerative lumbar kyphoscoliosis
三浦 紘世
1
,
門根 秀樹
2
,
國府田 正雄
1
,
山崎 正志
1
K. Miura
1
,
H. Kadone
2
,
M. Koda
1
,
M. Yamazaki
1
1筑波大学整形外科
2筑波大学附属病院未来医工融合研究センター
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, University of Tsukuba, Tsukuba
キーワード:
3D motion analysis
,
gait analysis
,
dynamic evaluation
,
dropped head
,
degenerative lumbar kyphoscoliosis
Keyword:
3D motion analysis
,
gait analysis
,
dynamic evaluation
,
dropped head
,
degenerative lumbar kyphoscoliosis
pp.112-116
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei75_112
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は じ め に
首下がりや腰椎変性後側弯症は,成人において脊柱が変形をきたす疾患であり,その評価には立位全脊椎単純X線像を用いたアライメントの評価がゴールドスタンダードとなっている.しかし,日常の診療において,これらの脊柱変形疾患では立位保持や歩行など動的要素により前方注視や姿勢保持が困難となる愁訴をしばしば経験する.一時の姿勢の静的な評価にすぎない立位全脊椎単純X線像だけでは動的要素の評価が不十分である可能性がある.そこで,筆者らは,三次元動作解析を用いた歩行解析が有用であると考え,まず健常成人に対して行い解析手法を確立し1),現在は脊柱の変形をきたしたさまざまな症例に対して,動的な評価を試みている2,3).本稿では,首下がりと腰椎変性後側弯症に対する三次元歩行動作解析を用いた動的な脊柱バランスの評価について論述する.
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