Japanese
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スポーツ傷害の予防・診断・治療 Ⅰ.総 論
4.新しい治療機器・薬剤
難治性上腕骨外側上顆炎に対する体外衝撃波治療の経験
Clinical outcome of extracorporeal shockwave therapy for lateral epicondylitis
杉田 直樹
1
,
立花 陽明
2
,
坂口 勝信
1
,
織田 弘美
1
N. Sugita
1
,
Y. Tachibana
2
,
K. Sakaguchi
1
,
H. Oda
1
1埼玉医科大学整形外科
2埼玉医科大学かわごえクリニックスポーツ医学
1Dept. of Orthop. Surg., Saitama Medical University, Saitama
キーワード:
extracorporeal shockwave therapy
,
lateral epicondylitis
,
enthesopathy
Keyword:
extracorporeal shockwave therapy
,
lateral epicondylitis
,
enthesopathy
pp.63-66
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei73_63
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は じ め に
上腕骨外側上顆炎は40~50歳代にかけての発症が多く,治療は,理学療法や薬物療法,装具療法などの保存的治療が主であり,治療内容に関係なく90~95%で6ヵ月以内に改善が得られるといわれている1).一方,保存的治療に抵抗性の症例に対しては手術的治療が行われてきたが,近年,本邦でもこのような難治性上腕骨外側上顆炎に対し体外衝撃波治療(extracorporeal shockwave therapy:ESWT)が行われ,その有用性についての報告が散見される2,3).ESWTは,本邦では2012年4月から難治性足底腱膜炎に対し保険収載となったが,国際衝撃波治療学会によれば適応疾患は石灰沈着性肩腱板炎,上腕骨外側上顆炎,膝蓋腱炎,アキレス腱炎,足底腱膜炎などの難治性腱付着部障害で,当院では2013年8月からESWTを導入し治療を行ってきた.当院における難治性上腕骨外側上顆炎に対するESWTの治療経験について報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018