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連載 卒後研修講座
病態から考える上腕骨外側上顆炎の治療戦略
-――鏡視下手術を中心に
Treatment strategy for lateral epicondylitis from the pathological condition:focusing on arthroscopic surgery
小笹 泰宏
1
Y. Ozasa
1
1札幌円山整形外科病院
1Sapporo Maruyama Orthopaedics Hospital, Sapporo
キーワード:
lateral epicondylitis
,
arthroscopic surgery
Keyword:
lateral epicondylitis
,
arthroscopic surgery
pp.361-367
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_361
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は じ め に
上腕骨外側上顆炎は,繰り返される手関節背屈や前腕回内外動作によるストレス刺激やオーバーユースによって生じる短橈側手根伸筋(ECRB)腱の腱付着部症である.年間の発生率は1~3%であり1,2),日常診療上よく遭遇する疾患である.症状は手関節背屈時やタオルを絞るときなどに生じる肘外側部痛や外側上顆を中心とした圧痛である.70~90%は自然経過やさまざまな保存的治療により(表1),1年以内に治癒するとされている3).しかし,保存的治療に抵抗する場合は手術的治療が必要となる.本稿では,病期に応じた適切な治療および鏡視下手術を中心に適切な術式について解説する.
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